2008年05月09日号

白寿を迎えたKさん!


Kさんは、93歳のときに認知症対応グループホームに入居。高度の物忘れと認知機能低下があり、変形性膝関節症があるものの、身体的には健康な状態。毎日のように、同じユニットに住む現在94歳のSさんと居間のソファに腰かけて井戸端?会議の明け暮れ。「私ゃ~秋田の田舎の生まれなんだが、あんたは何処?」「わたすは、新潟の在の生まれ…」で始まる会話、いつも同じことの繰り返し。続くのは、お互いの若い頃の思い出で、私には次の会話内容も予測できる。


   ある日、2人揃って介護スタッフ同伴の定期検査に訪れた。CT検査を終えたKさんとX線検査を終えたSさんが、たまたま廊下ですれ違った。すかさずKさんが「あら、Sさん、しばらくぶりね」と。「あらあら、あんたもここに来てたのね」と答えるSさん。スタッフと同乗して一緒に来院したのだが。2人で待合室に戻り、耳の遠い2人のいつもの会話が大声で始まり、待合室で待つ他の人も笑顔で眺める。


   Kさんは、この4月に99歳の誕生日をむかえた。「百」の字の上にある「一」を引くと「白」になる白寿。66歳は緑寿、70歳は古希、77歳は喜寿、80歳は傘寿、81歳は半寿・盤寿、88歳は米寿、90歳は卆寿など年齢による様々なお祝いがある。90歳は、「九」と「十」の組み文字の「卆」だから卆寿。だが、まだまだ先には「茶寿」という108歳、「皇寿」とか「川寿」と呼ばれる111歳のお祝いが待っている。


   グループホームで盛大に催されたKさんの「白寿の祝い」、Kさんは「こんな歳に???わたしゃ自分じゃ20歳くらいかと思ってたの」…「それじゃ、200歳まで生きてみるわ!」と挨拶したそうだ。愛用の和鋏や爪切り、靴や衣服を家族が新調のものに交換すると、「無くなった」と言って大騒ぎするのだが、他の男性入居者が些細なことで怒りを発すると、「あんたもケツの穴が小さいね」となだめるKさん、これからも元気で120まで!


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