2008年05月30日号

アカントアメーバがやって来た ②


今までは極まれな角膜炎と考えられていたアカントアメーバ角膜炎。最近北海道でも急激に増加しています。この角膜炎の原因になっているアカントアメーバは、ミドリムシやゾウリムシなどと同じ原生動物の仲間で、特効薬がありません。従って、これが角膜に感染するということは、治療が上手くいかなければほとんど失明状態になり、治療が上手くいったとしても、それなりに角膜混濁を残すため、ある程度の視力低下は免れません。たちの悪い病気です。


   それではアカントアメーバ角膜炎はどうして起こるのでしょう。傷ついた角膜にアメーバが偶然に感染することもあります。しかし、大半はアカントアメーバに汚染されたソフトコンタクトレンズの使用によるものです。先の北海道大学の報告では、使い捨てレンズのなかでも2週間使い捨てレンズ使用者がほとんどでしたが、ワンデイタイプの使い捨てレンズ使用者にも発症しています。この結果から、使い捨てソフトコンタクトレンズ使用者は、アカントアメーバの感染予防に特別な注意が必要と思われます。


   同一のコンタクトレンズを一定期間継続的に使用するには、レンズを使用した後に洗浄して保存液に浸し、翌日保存液から取り出して目に装用する、という行為を毎日繰り返します。この洗浄方法が悪いとアカントアメーバがコンタクトレンズに付着したまま保存液に浸され、保存液内で増殖するという事態が発生しうるのです。コンタクトレンズの洗浄には指定の洗浄液を用い、水道水などによる洗浄は決して行わないで下さい。また保存液・保存容器も清潔に保つよう心がけてください。しかし、ワンデイの使い捨てレンズでも起こります。指からレンズにアカントアメーバが付着しないよう、手の消毒にも心がける必要があります。


   アカントアメーバに感染すると、激しい痛み、流涙、充血などが起こります。コンタクトレンズを使用して、目に異常を感じたら直ちに検査を受けて下さい。


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