2008年07月18日号

使い回し、嫌な言葉!


大阪の名門料亭でお客に出した手つかずの食材を他の客に再利用していたことが問題となり、結局は廃業に追い込まれた。このような行為を「使い回し」と呼んでマスコミの話題になった。これが、医療分野に飛び火した訳じゃないけど、採血器具の「使い回し」の記事が紙上を賑わせている。インスリン自己注射をしている人が血糖値を自己測定するときに使う採血器具。住民健康相談などイベントのときに、この器具の針を交換して複数の人に使っていたとのこと。更に追い討ちをかけるように、医療機関での静脈採血時に使用するホルダーと呼ばれる器具の「使い回し」も摘発されたそうだ。


   前者の器具については通常の医療機関で使用することはないのだが、後者は毎日の診療で使っている。この器具が発売された当初は針を交換して再使用するのが普通だった。だが、数年前に厚生省の通達で再使用が禁止された。しかし、その後も多くの医療機関で再使用していたと思われる。恐らく、血液で汚染したものは廃棄、そうでなければ滅菌して再使用されていたのではないだろうか。


   「使い回し」という言葉、小学館の『国語大辞典』にも講談社の『日本語大辞典』にも掲載されていない。でも、何となく「胡散臭さ」を感じさせる言葉である。このところホルダーが品薄状態とのこと。「使い回し」が摘発されたため医療機関での需要が急増したのが原因らしい。


   地球温暖化と省エネルギー、環境保全が主要議題となる洞爺湖サミットが開催された。このホルダーと呼ばれるプラスチック製品を手にすると、いつも、使い捨てにするのが「もったいない」と思ってしまう。ホルダーの安全な再利用が可能になると、温暖化の原因となっている二酸化炭素などの排出をどれほど削減できるのか興味深い。厚生労働省は単純に器具の再使用を禁止するのではなく、再使用するための安全基準を示すべきではないだろうか?


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