2008年08月29日号

緑内障ってどんな病気


最近は健康意識が高まり、目の健康診断を希望して受診される患者さんが少なくありません。このときまず聞かれるのは、「緑内障ってどんな病気ですか」という質問です。


   緑内障は、眼圧(眼球の硬さ)が正常範囲を超えて上昇し、そのため視神経線維が障害を受け、結果として視野が狭くなり、最終的に失明してしまう病気です。これだけならわかりにくいので少し詳しく説明してみましょう。


   たとえば眼球をゴムボールに例えると、ボールの硬さは中の空気量により決まります。眼球も眼内にある水の量により硬くなったり柔らかくなったりします。この水を「房水」と言い、眼球の内部にある水晶体や硝子体に栄養や酸素を補給するために、毛様体(もうようたい)というところで絶え間なく作られている栄養水です。補給を終えた房水は、隅角(ぐうかく)という場所から眼球の外に排水されます。通常は、この房水の産生と排出が一定のため眼球の硬さも一定の状態(正常眼圧)に保たれます。ところが、産生と排出のバランスが崩れ、房水が眼球内に過剰に貯まると眼球は硬く(高眼圧)なります。この高眼圧状態が続くと、光を感ずる網膜神経繊維が障害を受け、見える範囲(視野)が次第に狭まってきます。これが緑内障です。


   緑内障の中で、眼圧が急激に上昇して激しい眼痛を起こすのが、急性閉塞隅角緑内障です。くも膜下出血と間違われるくらい強い頭痛を起こすこともあります。手術を速やかに行えば、最小限の障害で治すことができます。一方、「目が疲れる」とか「目が重苦しい」というような症状が続き、そこそこ眼圧が高い状態が続くのが開放隅角緑内障です。徐々に視野障害が進行していきます。視野障害を遅らせるために点眼治療を行います。最近増加が著しくやっかいな緑内障に、正常眼圧緑内障があります。高齢者に多く発症し、眼圧は正常範囲にとどまり、無症状のため、視野障害が進行しなければ気がつきません。早期発見のため眼科検診が大切です。


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