2008年10月31日号

忘れてはいけないこと


1皿105円回転ずしの全国大手が、札幌に進出して話題だという。その安さの秘密は、機械が握り、皿の裏にICチップがついていて「(コンベアーで)規定の距離を移動すれば、味と見た目が劣化する前に、自動的に廃棄される仕組み」(10月17日付道新夕刊)などの効率の良さなのだそうだ。商売のために「食べ物を捨てる」ことをさも企業の長所として堂々とPRする意識。余ったすしが機械的に次々と捨てられる…なんか狂ってるなあ、と考え込んでしまった。


   生活のためにやむにやまれず、育て上げた農作物を廃棄する農家の悲哀…とは違う。キャベツ、ニンジン…丹精込めて育てた作物を捨てざるを得なくなった農家の心中は察するに余りある。せめて肥料にと土にすき込んだりする。「何とかしなくては…」という慙愧(ざんき)の念が残っているうちは一筋の救いもまだ残る。


   ああ、それなのに…である。賞味期限を過ぎて無残に捨て去られる食品は増える一方という。人は苦労を忘れて傲慢(ごうまん)に走ると、ものの本質を忘れてしまうようだ。食物を捨てるのを何とも思わなくなる代償は、おそらく取り返しがつかない。


   森を軽視して、地球に生きる生命が危機にさらされるように、小賢しい理屈では及びのつかない本質というものがある。今の世界不況だって、同じようなものだと、あまり出来は良くないけれども散歩人の本能がそうささやく…。


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