2008年12月19日号

No.99


仕事が増えて忙しくなった分、幸せが増えた。それを12月に実感した。クリスマスが近づいて来て、各施設の施設長から「理事長のスケジュールの空いている日にクリスマス会をします」と嬉しい電話が続けて入った。お陰でスケジュール表は、早ばやと黒く埋まって行った。おかしなもので、忙しいとぼやきながら、空白の頁があるとなんだか気になる。


   一年を振り返って、素敵な出会いも頂いた。中でも印象深いのは、去る11月13日、江別市民会館で上映された浅丘ルリ子さん主演の「早咲きの花」の菅原監督との出会いだ。公開にあたってチケットを少しお預かりしたのが御縁だった。当日市民会館は16000人余りの観客を動員されたそうで、私も夜の部を鑑賞させて頂いた。上映中、館内はしわぶきひとつ聞こえず、頬に流れる涙をぬぐいながら「戦争」の名のもとに、幾千万の尊い命を失った事か。そして、終戦直後の苦しい時代を逞しく生きぬいた子供達の健々な姿に泣いた。罪のない子供達が、戦闘機から襲撃され、一瞬の内に焼きただれて倒れ死んで行く姿には体が振るえ、戦争の愚かさ、罪の深さに、この過まちは二度と犯してはならないと改めて思った。


   私の幼い日の記憶の中にも、当時、神奈川県の川崎で歯科を開業していた父が、戦火で丸焼けとなり、母の実家を頼って津軽海峡を渡った時の、連絡船の中の様子、人間が人として正常でなかった、動物的な本能で生きていた記憶が、子供ながらに鮮明に残こっている。


   監督の言葉に――本当の豊かさは何だろう?かつて食べ物も着る物もない時代があった。にもかかわらず、目を輝かせ逞しく生きていた子供達。生きる喜び、命の大切さを子供らなりに実感していた。そんな子供達を描きたかった――とある。まんまる新聞愛読者の皆様、「心の回診」を読んで頂いて感謝でいっぱいです。有難うございました。


ウォークマン Sシリーズ

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