2008年12月05日号

インフルエンザの季節


今年のこの季節、例年になく暖かい。定期受診でクリニックを訪れたA子さんが、しきりに今年の漬物の出来具合を心配していた。「暖かいから、今年のニシン漬、期待しないでね」と。開院当初から高血圧症と喘息で通院中のA子さん…数年前から関節リウマチも患っている…関節の痛みをこらえての漬物作りは大変だと思うが、彼女のニシン漬は絶品、毎年のように期待してしまう。


   10月20日から始めたインフルエンザの予防接種、この1か月で700余名の接種を終えた。暖かいので接種希望者は少ないだろうとの予測に反して例年どおりのペースだそうだ。ふだん小児科の診療は行っていないが、この季節だけは親と一緒に高校受験を控えた中学生もやってくる。この子たちの多くは年に一度顔を見るだけなので、「注射がいやで泣いて逃げ回っていたあの子がねえ…それだもの、自分たちも年とったよね」とスタッフ同士で納得する。


   そんなある日、専門学校生のB美さん、母親と一緒に来院。今朝から何となく寒気とけだるさを覚えていたが、昼過ぎに早退。帰宅して体温を測ったところ約39℃の発熱、全身の関節も痛むとのこと。鼻腔から粘液を採取してインフルエンザ診断簡易キットで検査。判定は15分後に行うのだが、数10秒でA型陽性のラインがくっきり…今シーズンの当クリニックでの第1号。


   B美さんは19歳なのでタミフルは原則禁忌、対症療法の解熱剤、混合感染予防の抗生物質などを処方、解熱してから2日間ほどの安静、保温と十分な水分補給を指示して帰宅してもらった。4日後にB美さんの母親から診断書を希望する電話があった。病状を尋ねると、翌日には解熱したそうで、明日から学校へ出かけるとのこと。これからウイルス性胃腸炎やインフルエンザが流行する季節、予防法は原始的だが、外出から帰っての手洗いとうがいが最も効果的なのは同じである。


インテリア・寝具・収納

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