2008年12月12日号

政治家の無関心


12月5日、参議院で1つの法律修正が賛成220・反対9、棄権3の圧倒的多数で可決、成立した。「国籍法改正案」。20日以内に施行されるという。修正の骨子は、日本人の父と外国人の母に生まれ、出生後に認知された子供が日本国籍を取得する時、国籍取得条件から“婚姻”を外すというもの。つまり、結婚の証明が無くとも、日本人の男性が認知さえすれば、その子供は「日本国籍」を取得できる。ところがこの法律“改正”には、「実子」であることを具体的に証明するDNA鑑定などの認定条件が無い。金で簡単に日本国籍が売り買いできる危険性をはらんでいるというのだ。


   例えばお金に困っている日本人男性に、見も知らぬ外国人女性の産んだ子供(20歳未満まで)の認知を持ちかける。婚姻の事実もDNA鑑定の必要も無いから、金でウソの認知をさせてほとんどフリーパスで、しかも無制限に日本国籍が手に入る危険性が高い。裏社会がこれを見逃すはずが無い。「偽造認知」による子供の人身売買、不法移民の急増…国民にとってはさまざまな危機的状況が将来に向けて想定される。


   実は、この問題を心配する江別市の大学生から投書をいただいた。「改正案では、(中略)多くの問題ならびに悪用方法があります。このままでは、日本が外国人だらけになります。それだけでなく、生活保護の支給対象者が確実に増えるために、国民は更なる納税を強いられる可能性があります」(要約)――。


   この投書の前、女子高校生からも同じような“不安”を投げかけられた。インターネットで若い人たちの間では、深刻な論議になって広がっているという。大切な事なのに、政治家もマスコミも真正面から取り上げようとしない…と憤(いきどお)る。若い人たちが真剣に論議しているのは、この法律がいいとか、悪いとかという法そのものの是非の問題ではない。法律の仕組みに欠陥があり、悪用されてしまうというきわめて具体的で明確な指摘だ。ところが、政治家の多くは法律の内容すら知らない無関心さで、しかも意識も低いと、不信感を募らせる。あの「後期高齢者医療制度」なども無関心が取り返しのつかない混乱を巻き起こしたのだが…。


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