2008年12月12日号

こんな症状があればドライアイ


比較的温暖な秋から一気に北風が吹きすさぶ冬の季節になりました。乾燥した冷たい風は目にとっては強敵です。慢性の結膜炎では結膜の充血や浮腫が悪化し、「目やに」や「涙」のためゴロゴロします。日頃から涙腺が詰まりショボショボ目の方は、溢れる涙のために目が開きにくくなります。ドライアイも悪化します。


   京都府立大学横井則彦先生が行った、ドライアイの症状に関するアンケート調査(Frontiers in dry eye/ドライアイ診療アンケート第2報、2008)によると、ドライアイで最も重要な症状は「目が乾く」で、ドライアイのおよそ90%弱の患者さんに見られます。次いで「目が疲れる」75%、「目がごろごろ」58%です。


   ドライアイは、角膜表面の涙の膜が均一な涙液層を保つことの出来ない病気です。そのため、少しの閒でも目を開けていると涙液層の所々が蒸発して涙の膜に穴が開き、角膜表面が直接空気に触れるため、「目が乾燥する」という症状が出ます。そして、角膜表面や結膜に均一に涙が広がらないという障害が結膜炎や角膜炎を誘発し「目がごろごろする」という原因となるのです。これらの結果、本来はレンズとして働く角膜表面は凸凹となり、視力が不安定になります。するとピント合わせ機能(調節機能)が過剰に働き、「目が疲れ易い」状態が生まれます。瞬きの回数も増えます。これは、涙液層を一定に保ち、穴が開くのを防ごうとする生体の防御作用です。このような症状は、角膜表面に比較的障害が少ないドライアイによく当てはまる症状です。これに反して、「瞬きをすると症状が悪くなる」となる場合もあります。角膜上皮に障害がある場合や結膜上皮に炎症が強い場合には、結膜と角膜の擦り合わせにより炎症が悪化し、反って角膜や結膜の障害を増悪させるのです。そのため、目を開けると辛くて我慢できなくなります。


   寒さと乾燥が続くこれからの季節、このような症状が現れてきたら、ドライアイの早めの手当が必要です。


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