2009年01月23日号

No.100


暮れも押し迫った仕事納めの日、私は病棟の入院患者さんに逢いに行きました。どの病棟にも趣向を凝らした〆飾りが、ナースステーションの入口に、病室のドアに飾られて、新年を迎える雰囲気が漂っていました。すべての患者さんをお見舞いする事はできませんでしたが、病状が安定している患者さんのベッドサイドで暮れのお見舞いのご挨拶を交わして、心が満たされる時間でした。


   私が理事長の中山と分かって下さると、必死で半身を起こして、挨拶をして下さる律儀な患者さん。お正月に外泊許可の出た患者さんは、もう嬉しくて血圧が上がるのではないか、どうかドクターストップがかからないでほしいと、ハラハラしたりもしました。


   また反対に深刻な場面にも遭遇しました。お正月に三ヶ日外泊できる筈だったのに家族の事情で「二日間で我慢して下さい」と頭を下げるお嫁さんに、「承服しかねる」と頑として譲らないYお舅さん。仲に入って「次の機会を楽しみに…」と説得するも、此の日を待ち焦がれていたY男さんは素直に折れる事ができないのです。我が儘を百も承知の上で、「分った」と言えない落胆ぶりが切ない程伝わって来て、私も半べその状態になりました。結局Y男さんは中山の顔を立てると言う事で、渋々納得されたのです。重い心で廊下を歩きながら釧路の母を想いました。母は、グループホームでどんなお正月を迎えるのだろう…。私こそ身軽な体、気持ちがあれば母を迎えに行けた筈だ…でも私は自分がゆっくりお正月休みができる方を選んだのです。罪悪感で胸がキリキリ痛い…。「私って親不孝だよね?」すると娘が「親孝行にもいろいろな形があるから…体は一つ、娘が健康でいるのも親孝行だよ」なる程、この言葉に罪悪感が薄れて楽になれました。


   なんと、この原稿は記念すべき百号。読者の皆さんのお陰です。万歳!


コブクロ CD

トラックバックURL:

« 札幌ナイト・クルーズ | TOP | 春はもうすぐ… »

[PR]SEO対策済みテンプレート