2009年01月01日号

"普通"に…


世相を表す2008年「今年の漢字」で1位になったのは、「変」という漢字だった。政治、経済を始め良くも悪くも変化の多かった一年…という理由だと発表されたが、ニュースを見た途端、変化というよりは“この世の中、何かヘン…”の「変」だよなあ、と思ってしまった。


   確かに“変”な年だった。素人目にもおかしな住宅ローン(サブプライムローン)で米国が世界中を大不況の道連れにした。需要・供給の実態に関係なく金持ちの“マネーゲーム”で石油も穀物も急騰して世界を混乱させた。浅ましい「欲」の亡者たちの“バクチ”で世界経済が成り立ってきたという、ゾッとするような現実。日本では、上に都合良く下に過酷な政治が、規制緩和という耳触りのいい合言葉の裏で進み、今その矛盾も一気に噴出している。


   21世紀の“未来”社会に、いったい誰が、職にも就(つ)けずに路頭に迷い、将来に望みも持てず行き場もなく、年をとってまだ苦難を強いられるような世の中を思い描いただろう。子も孫も少しでも幸せに…と、次の世代へその次の世代へと“希望”を手渡しながら進歩して来たはずなのに…


   “変”はもう、うんざりだ。変わった事などできなくとも、正直者がこつこつ努力を積み重ねれば、しっかり生きていける「当たり前の世の中」…「普通の人が、普通に生きることができる世の中」というものに、今どうしようもなくあこがれる。そして、そういう世の中を作り上げていくのは、普通の人ひとりひとりが、普通に持っているその実直な心を、エライ人の理屈などに惑わされずに、しっかり表に出して行くことなのかも知れない。


   どうぞより良い年をお過ごしになられますように…。


Aラインコート

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