2009年01月01日号

恐怖の誕生日プレゼント!


このエッセイは新年を飾るものになるはずだ。かつてはクリスマスから新年を迎えるこの時期、希望とか夢とかに満ちていた。還暦を超えて将来への希望も夢をも喪失したのか、物質的豊かさ故の喪失感なのか、またはサブプライム・ローン問題に発する金融不安のせいなのか不明だが、漠然とした不安感が世の中に満ち溢れている。この暗い世相を少しは跳ね返す話をしようと思うのだが。


   12月4日は私の誕生日、毎年親しい友人たちが集まって誕生祝いをしてくれる。彼らの誕生祝いのプレゼントがユニークで、今までに、そば打ちセット、月面にある分譲土地、行頭が「し・ま・む・ら・か・ず・お」で始まる詩句を書いた色紙などがプレゼントされ、昨年の還暦には夫婦の名前が入った赤ワインとグラスを贈ってくれた。今回のプレゼントは何なのか、ワクワクして会場の居酒屋に向かった。


   私は極度の高所恐怖症である。昨春の高野山参りの際に訪れた十津川村にある日本第二の吊橋…妻や友人たちは颯爽として、サッサと渡っていった。だが、私は吊橋の袂で彼らの帰りをひたすら待ちわびていた。六本木ヒルズに行ったときも、あまり窓には近づかないようにしていた。遊園地の観覧車ではゴンドラが高くなるにつれ、お尻の穴がこそばゆくなって鼓動が速くなり、下方に吸い込まれるような感覚に襲われる。


   今回のプレゼントは、ナイト・クルージング・イン・札幌というプランだった。初めは高層ホテルの上階レストランで札幌の夜景を見ながらの食事?と思ったが…な、何とヘリコプターでの遊覧飛行。高いところの大好きな妻は大喜びだが、私は掌が汗ばみ鼓動が速くなった。飛行予定日はクリスマス・イブとなっているが、その日が近づくにつれて憂鬱な気分になる。私にとっては、罰ゲームと言うのが適切思われる誕生日プレゼント…さて、この結末は如何に…紙面が尽きたようなので乞うご期待!


ブルーレイ レコーダー

トラックバックURL:

« 今年はこうならないかなー | TOP | 拠り所 »

[PR]SEO対策済みテンプレート