2009年02月20日号

No.101


一月は行って二月は逃げて三月は去るとはよく言ったものですね。風のように一月が駆け足で行ってしまいました。


   御承知のように、平成23年度末で介護療養病床が廃止になります。パウロ病院に入院されている患者さんを守るための病棟編成をして行かなければなりません。それと並行して日常の業務も粛々とミスなくやって行かなければなりません。日々何事もなく平穏無事に…と祈っても、人間社会はそう甘くはありません。様々な問題が生じて来ます。そんな気の張る日常生活の中で、余り経験した事のない不思議な体験をしました。


   夜、なかなか寝つけなくて…と言う人がいます。私は余程の事がない限り、バタン、キューッと寝て、定時に起きる健康人間です。但し、普段は…。それがあの日の夜は違いました。何気なく言われた言葉が胸に刺さり、いくら自分に暗示をかけても神経が冴えて眠れないのです。では本でも読むか?でも体は綿のように疲れきっているのです。寝返りを繰り返しながらとうとう朝を迎えました。六時にセットしてある目覚まし時計が元気に鳴った時、いつもならウルサイと感じるベルの音が嬉しかった…。やっと朝が来た。闇の中から明るい朝が迎えられた事が嬉しくて、涙が溢れて声を出して泣いたのです。泣く事で胸に刺さっていた言葉が流れて行くようで赤子のように泣きました。泣きながら私は患者さんの事を思ったのです。パウロ病院の患者さんだけでなく世界中の病んでいる人の事を思ったのです。寝るのが仕事のように思われて、重い病気を課せられて、24時間、365日、何年も寝たきりの患者さんの事を思ったのです。昨夜の私以上に朝が待ち遠しいに違いない…その日病棟を回わって歩きました。いつもとはまた違った思いで患者さんが愛しく思いました。


   新しい朝を迎えられるって、幸せなことですね。


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