2009年02月13日号

どうして着衣着火事故が高齢者に多いのか


最近、火事による痛ましいニュースが続いています。特に注目を集めているのが、火が衣類に燃え移り大やけどや死亡に至る「着衣着火」です。


   着衣着火は、誤って衣服に火が燃え移ったり、ライター、花火などで火が着衣につくなど様々な状況でおこります。一番多いのが、ガスコンロの火が料理中に衣服に燃え移るケースです。


   火口が3~4カ所あるガスコンロの場合、手前の火を消さず奥の火口に鍋をかけたりするのは危険です。また魚や餅を焼いているときに、火が衣服に燃え移ることもあります。このとき化学繊維の衣類や毛羽立っているタオルのような生地を着ていると、火が一気に衣類全体に広がる「表面フラッシュ現象」が起こり、大やけどや生命の危機に瀕します。


   2006年消防庁の調査では、着衣着火で死亡した128人中98人が65歳以上の高齢者と報告されています。どうして着衣着火による死亡事故が高齢者に多いのでしょう。


   これには、高齢化による判断力や運動機能の低下が密接に関係しています。更にもっと重要なのは火が見えにくくなっているということです。ガスコンロの炎は、温度の低い中心はオレンジ色ですが、高温の外側は青白い色です。この青白い炎を高齢者が見ると、実際よりも炎の大きさが20~30%も小さく見えるというのです。これは目のレンズの働きをしている水晶体が高齢化に伴い黄色く変色すると、光の青色成分が遮られ網膜に到達しにくくなるからです。要するに青色系の色が分かりにくくなります。白内障になると、この傾向が一層強まります。ちなみに、白内障手術を既に受けた目と、未だ手術を受けてない目で別々に白い紙を見たとき、手術をした目は真っ白なのに対し、手術をしてない目では紙が黄ばんでみえるのです。このように加齢や白内障になると、視力が例え良くても、色覚には重大な変化が起こっています。これを踏まえ、火の取り扱いには十分注意して下さい。


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