2009年02月20日号

開院満9周年を迎えて!


今年2月2日で開院満9周年を迎えた。開院以来の患者さんの総数もまもなく1万人(カルテ枚数)に達する。開院当初からのスタッフは私と看護師長の2人だが、残りの人たちも翌年2月には勤務しているので、こう言ってはスタッフに失礼だが、あまり変わり映えのしない面々での業務ということになる。


   医療機関のスタッフは専門職が多いことから比較的流動性が高く、私の義兄や義弟の医院でも従業員の確保に苦慮していると聞いている。スタッフの入れ替わりの多さが良いのか悪いのかは分からないが、日常の診療業務で私の目線や仕草を見て次に要求している事柄を瞬時に理解してくれるスタッフに少なからず感謝している。


   NHKのBSで手塚治虫特集を放映していた。手塚治虫は医師免許を持った漫画家として有名である。『鉄腕アトム』『ジャングル大帝』『ブラックジャック』など数多くの名作を残し、1989年2月に末期胃癌のため60歳の若さでこの世を去った。私の妻が大の手塚ファンとあって、わが家には多くの手塚作品が残されている。私は数多くの作品の中でも彼の曾祖父・手塚良仙(適塾に学んだ蘭方医)の生涯を織り交ぜた『陽だまりの樹』が大好きである。


   特集では肉声もたくさん放映されたが、言葉のはしはしに、少年時代に昆虫採集や天文学にあこがれ、医学を目指した彼のテーマが「生命」だったことを窺うことができる。亡くなる前年に林家木久蔵(現・木久扇)に「木久蔵さん、僕はね、丸が描けなくなった」と気力や集中力の衰えを訴えていたそうだ。彼の場合には身体を蝕んだ胃癌の影響が加わったと思われるが、還暦を過ぎると集中力が衰えるのは実感としてわかる。金曜の午後になると、集中力が極端に減弱する。集中力の欠如は誤診につながる危険性が高く、今年から土曜を全休とした。おかげで気の合ったスタッフと一緒にここしばらくは医業を続けられそうだ。


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