2009年04月03日号

いくつになっても「青春」


江別では3月27日に積雪がゼロになったという。札幌は6cm。新篠津村が平年だと53cmの積雪があるのに、今年はわずか3cmというニュースも新聞には出ていた(3月28日付北海道新聞江別版)。少ない雪がそのままとけて、だらだらといつの間にか春に移り変わっていた感じがして、どうも新しい季節を迎える緊張感がない。春の訪れは、雪どけ水が清々(すがすが)しい音をたてて流れるような、そんな清冽(せいれつ)なものであってほしいと思うのだが、こんな調子だと春を迎える喜び、感動といったものも今ひとつだ。


   空気がどことなく埃っぽくてすっきりしないのは、中国から偏西風に乗って飛んでくる黄砂(こうさ)が降りそそいでいるためなのかも知れない。17日朝にかけて、中国ではモンゴル国境地帯からの黄砂が北京などでも降り積もり、日本でも全国で黄砂が観測され、東京などでは黄色い霞(かすみ)がかかったようになったという。その後もどうも埃っぽいから、まだ少しずつ降り続いているような気がする。喉(のど)の具合も何んとなくよろしくない。


   4月5日は、季節の移り変わりを表す二十四節気(にじゅうしせっき)でいう「清明(せいめい)」……「万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれるなり」(江戸時代の解説書「暦便覧」)とあって、“清浄明潔”の略なのだという。草木の花が咲き始める。出てきた芽で何の草かもわかる。すべてが生き生きとして、清清しく明るい“気”があふれる。新しい命が芽吹き、天地に清明の力がみなぎり始める。そんな青春の季節なのである。


   町にいて「春」に文句をつけていても仕方がない。やっぱり、野と山に行かねば…。雪どけ水が流れる辺(ほとり)に、フキノトウのみずみずしい黄緑が頭をもたげていたり、春の日差しにネコヤナギのふっくらした芽が光っている、そんな清新な情景に巡り会えるかも知れない。春風に吹かれれば、それだけできっと幸せ気分。何んせこの季節だけは、年を取っていようがいまいが「青春」のときなのである…。


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