2009年05月29日号

2009年新型インフルエンザ?


連日のように新型インフルエンザの話題が新聞やTVニュースで報じられている。インフルエンザらしい病気は古代エジプトの記録にもあるそうで、わが国でも平安時代以降の文献にそれらしい記載が多くある。語原は「影響」を意味するイタリア語のInfluenzaで天体の運行や寒気が影響する病気と考えられたことからの名称らしい。わが国でも江戸時代には「お七かぜ」「谷風」「琉球風」などと呼ばれていたとのこと。


   原因ウイルスはA・B・Cという3つの型が知られ、AとB型が人に激烈な風邪症状を起こす。B型が地域的・季節的流行で終息するのに比して、A型は、全世界的な大流行を起こしたスペイン風邪、ソ連風邪、香港風邪などである。A型にもウイルス表面にあるヘマグルチニン(H:16種類)とノイラミニダーゼ(N:9種類)の組合せによる型があり、更にそれぞれの型に亜型がある。


   ソ連風邪はH1N1、香港風邪はH3N2と知られているが、スペイン風邪については研究でH1N1の可能性が高いとされている。昨今騒がれている新型インフルエンザだが、遺伝子解析によりH1N1で、致死性の高病原性でないこと、高齢者に感染者が少ないことから、類似した型が過去に流行した可能性があるらしいなどが分かっている。ここ数年懸念されている高病原性鳥インフルエンザ(H5N1)とは違う流行形態になると思われる。


   ところで対策、原始的だが手洗いとうがい、人ごみの中ではマスク着用…クリニックでも患者さん向けのマスクを注文したが、なかなか入手できずに苦慮した。そんな折に、小樽で脳神経クリニックを開業する私の義弟から連絡があり、「ゴールデン・ウィークを利用してスペイン旅行に行く」とのこと。「タミフルは持参した方が良いよ」と忠告した。予防薬は保険適応にならないので一般診療として扱った。義弟からは連絡がないことから無事に帰国したらしい!


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