2009年07月10日号

オルソケラトロジー


小中学生の皆さん、眼科検診は終わりましたか。裸眼視力が悪ければメガネやコンタクトレンズ(以下コレ)を使用してください。成人の場合には裸眼視力の善し悪しにより職業が制限されることがあるため、角膜をレーザーで削って裸眼視力を向上させるレーシックという手術を受ける方もいます。プロゴルファーのタイガーウッズが、この手術を受けてから著しく成績が向上したという有名な話があります。一方、3~4ヶ月前にはレーシック手術後に角膜感染症を起こし、多数の人が失明の危機に瀕したとの報道を目にして当惑された方も多いことでしょう。


   ところでオルソケラトロジーと言う言葉を耳にしたことはありますか?直訳すると「角膜矯正学」になります。実際は特殊なコレで角膜の形状を変え裸眼視力を改善させる方法を指しています。一定の形をしたハードコレを挿入して、強制的に角膜の形をレンズの形に合わせて裸眼視力を改善しようというのです。普通のコレは、角膜の形に合わせてコレを選ぶのですが、オルソケラトロジーは逆のことをする訳です。


   実際は、寝る前にこのコレを装着し朝起きたときに外します。すると就寝している6~8時間に角膜の形状がコレの形状に沿って変わり、角膜屈折力も変化します。コレを2週間程度、毎晩継続すると裸眼視力が0・2から1・0にまで改善するケースもあるようです。これにより日中はメガネなしで生活できるようになります。しかし、コレを止めると角膜形状は徐々に元に戻るため、就寝中にコレ装着を継続しなければなりません。良いところばかりに目が奪われますが、就寝中に目を強制的に圧迫しますので、眼球に痛みを生じたり角膜に傷が出来る危険性があります。特にアレルギー結膜炎やドライアイには気をつけなければなりません。そこで、レンズの装用開始から眼科での定期的な検査を受ける必要があります。現状では保険の適用にならないため両眼で20万以上と値が張るのも問題です。


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