2009年07月24日号

基本はてんがん


緑内障は、先天性緑内障、閉塞隅角緑内障、続発緑内障などいろいろありますが、大半を占めるのは開放隅角緑内障と正常眼圧緑内障です。これらの特徴は、痛くも痒くも充血も無く発症することです。その後、無症状で長い期間を経て見える範囲が徐々に狭くなります。そして、何か見え方がおかしいと気がついたときには視野が極端に狭くなっています。一旦障害が現れると元に戻すことはできず、ひたすら進行する怖い病気です。それ故早期発見・早期治療が大切です。そこでこれらの緑内障について少し詳しくお話ししてみましょう。


   (1)細胞は生まれたときからいつ死滅するか決められている 皮膚の細胞、肝臓の細胞、脳神経細胞など、細胞の一生は遺伝子にコントロールされており、役目を終えると細胞死を迎えます。全ての細胞は一定の期間を過ぎると死を迎えるよう設計されており、この生物学的に定められた細胞死をアポトーシスと言います。


   (2)緑内障はアポトーシスより神経節細胞死が早く起こる病気 外界からの光情報は網膜にある視細胞から双極細胞そして神経節細胞と伝達され視神経線維を介して大脳の視中枢に伝えられます。


   実はヒトが生まれてから、視神経線維と神経節細胞のアポトーシスは始まり網膜全体に徐々に広がります。それでも130歳前後までは生活に必要な網膜機能を保つよう作られてます。緑内障は、この視神経線維と神経節細胞死が極端に早いため、視野障害が起こります。


   (3)神経節細胞死を早めるのは高眼圧 緑内障の原因は未だ不明ですが個々の眼には至適な眼圧があり、それを超えると視神経線維や神経節細胞を障害します。しかし、眼圧を下げると視野障害の進行を遅くできます。


   (4)初期緑内障治療の鍵は、継続的な点眼治療 緑内障治療には、降眼圧剤の点眼、内服、点滴、レーザー治療、手術療法など様々ありますが、基本は点眼治療です。点眼治療は以前に比べ格段の進歩を遂げ、1日1回の点眼が主流となりました。


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