2009年09月18日号

あの日の夕焼け


8月30日、衆議院選挙当日の夕焼けは燃えるように赤かった。明るい炎の色から、真紅に染まり、やがて紫がかった青が重なって暮れて行く。燃える雲に、沈んだはずの太陽が薄く白くかすんでいた。不思議な感じだった。秋から冬にかけての夕暮れの美しさにはあやしささえも漂う。


   選挙の結果は、民主党の圧勝となって政権が交代することになったが、今回ほど真に迫った有権者の姿は見たことがなかった。白けムードも“小泉劇場”に踊るような無責任さも浅はかさもなかった。それは、選挙後の調査で民主党と並び立つ選択肢として、大敗した自民党の再生を求める「期待」が半分以上に上ることでもわかる。“風”やムードや人気投票ではなかった。


   人々はそれだけ追い詰められていたのだろうとそう思う。このままでは生きて行けない切迫感が政治(と行政)のあるべき姿を模索した。自民党に対する単純な「ノー」ではない。民主党に対する単純な「イエス」でもない。民主党政権への希望が幻に終わったらどうなるのだろう…崖のきわに立つ不安がある。国民のことを心底思いやって欲しいと思う。それが政治と行政を負託された者の責務のはずなのだ。


   …あの夕焼けには激動を予言するような物凄さがあった。


家電・AV・カメラ

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