2009年10月23日号

コンタクトレンズを上手に装用するには②


コンタクトレンズ(以下CL)装用の際に気をつけていただきたいことは、細菌やアメーバによる角膜感染症です。高度の視力低下を起こしてしまうからです。現在人気ナンバーワンの2週間使い捨てレンズ使用者にCL由来の角膜感染が多発しています。特に急激な増加の一途をたどっているのが、アカントアメーバ角膜炎で、今年上半期だけでも既に80名を上回っています。そして2週間使い捨てCLに1剤型溶液(マルチパーパスソルーションまたはMPS)をケア用品として使用しているヒトが感染者の8割を占めています。


   ①アカントアメーバはどこから来るか アカントアメーバは本来郊外の水たまりや土壌の中で生息している微生物で通常はヒトに接触する機会は多くはありません。身体に付着するなど何らかの理由で家の中に入ることもありますが、問題は水道水からの侵入です。最近はおいしい水にするため塩素濃度を低くする傾向にあります。そうすると消毒力も低下するのです。また各家庭で貯水槽に取り付けられているフィルターの管理が悪いと、藻やアメーバで貯水槽は汚染されてしまいます。このような水道水を介してアメーバが洗面所などに侵入します。


   ②CL用1剤型溶液(MPS)と保存ケース たった1つの溶剤ですすぎ、消毒、保存が出来てしまうはずのCLケア溶液がMPSです。ところがアカントアメーバ感染者のレンズケースの溶液や灰色に汚れた斑点を調べてみるとほとんどにアメーバが見つかります。これはMPSの消毒力が不十分で、アメーバが増殖していたことを示しています。特にMPSは開封後1ヶ月以上経つと消毒力はかなり低下します。


   ③CLを安全に使うには 特別なことをする必要はありませんが、手指の洗浄、擦り洗い、すすぎはCLをはずした後と装用直前の2回、レンズケースの消毒と乾燥(不可欠)、期限内のCL使用を徹底してください。過酸化水素を消毒薬として使用するとより効果的です。


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