2009年11月20日号

No.110


人生には「まさか!!」と思う事が時としてある。「まさか宝くじが当たるとは!」などは嬉しいハプニングだが、困った事の「まさか」も多いものだ。


   先日、入院相談で予約なしで飛び込んで来た家族の相談は、98歳のおばあちゃんが右膝を骨折して整形外科に入院したそうだ。お姑さんは認知症で点滴の管を抜いてしまう等、問題行動が多く、「家族に夜、付いてほしい。術後の経過が安定したら、他の病院に転院してほしい」と言われたとの事。相談者は長男のお嫁さんで、夫が入院中で自分も働いている。夫の妹がいるが、口は出すが手は出さない。「子供」とは言うが、百歳近い親の子供は、子もまた老境に入り、自分の生活、健康管理で手いっぱいが現実だ。他の兄弟から「せめて入院費の手伝いをさせて貰うよ」の一言は無理ですか?とたずねたら、普段のつき合いから無理…と、お嫁さんは首を垂れた。外科系の病院はベッドの回転が早い。退院は待ったなしでやって来るだろう…。パウロ病院への入院申し込みの手続きを早急にするようにアドバイスした。


   もう一つの「まさか」は、M子さんは夫が亡くなって長男の家族と同居した。「母さんを独りにしておけない」…息子の言葉が嬉しかった。優しさに感謝した。M子さんは財産を言われるままに息子の名義に変えた。お嫁さんや孫達との関係も良好で、この幸せはこの先もずっと続くものと安心していた。それが泡の如く消えたのは息子のまさか、まさかの急死だった。お嫁さんの態度が一変した。会話がなくなり、部屋は北側に移された。家も財産も失くなったM子さんの唯一の救いが年金が豊かにかけられていた事だった。これからの生活を立て直すことができる。


   先日、M子さんによく似た娘さんと二人連れで来院し、娘さんの家の近くにマンションを決めたと言う。よかったぁ!!「幸あれ」と祈りたい。だからこの仕事が大好き。


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