2009年11月06日号

社会面の“今”


スポーツ新聞の社会面が好きなのだが、10月31日のそれは、世間の“今”が詰まっているような紙面だった。


   落語家の三遊亭円楽師匠の訃報の一方で、“女結婚詐欺師”の記事が大きい。わかっただけでも8人の男性から1億を超える金額を貢がせて、そのうち6人が不審な死に方をしているという。多くに共通するのはネットの結婚相談所サイトからの交際と、睡眠薬、そして自殺に見せかけるためといわれる練炭…。寂しい男を餌食にする肉食女なのか、後ろに誰かいるのか…実名も発表されずナゾが多い。


   10月初め、朝の新宿駅で高1の女子高生を電車で痴漢し、さらに駅のトイレに連れ込んで暴行した男が逮捕された。ごった返す駅のホーム。腕を引っぱってトイレに連れ込むのに200~300m、誰も気がつかなかったのか、知らん振りしたのか…。


   76歳で先日亡くなった女優の南田洋子さんの葬儀の記事があった。南田さんが認知症を患ったこの4年間、夫の長門裕之さん(75歳)の献身的な介護が多くの人々に元気と感動を与えた。浮気と借金などで苦労をかけた恩返しと記事にはあったが、子供に帰って行く南田さんを、頬ずりするように細やかに情愛を込めて世話してきた長門さんは、告別式で「いとしいいとしい、いとしいいとしい僕の洋子…」と声をふるわせた。南田さんの胸に抱かれて、幸せだったのはむしろ長門さんだったのだろうと思う。


   ようやく救われたような気がした…。


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