2010年01月29日号

ある冬の日々


○月○日…正月明け、どこもかしこもツルツルに凍っている。歩くのが怖い。これではお年寄りなどは外に出られない。命がけだ。美観は損なわれるだろうが、手っ取り早く砂をまくしかないと思ったりする。特定の危険箇所だけでなく、商店の前や歩道や一般住宅の前などもみんなで砂をまいたら、何か不都合が生じるだろうか。


   ○月○日…締め切りに追われて吹雪の中深夜2時過ぎに帰宅したら、ブルが入っていて雪の山。それをようやくよせて車を入れたと思ったら、降るわ降るわ、右も左も視界は真っ白。朝起きたら窓まで雪の中。軽いふわふわ雪だが、江別で82cmだったそうだ。道路は午後まで通行不能か大混雑。大学のセンター試験は1時間繰り下げたそうだが、間に合わなかった人もいた。でも、人生はわからない。それが逆に幸運に結び付いたりする。


   ○月○日…深夜、「蝶の舌」というスペイン映画をやっていた。学校に入ったばかりの純真な男の子が主役の映画だが、最後のシーンが胸に迫った。共和制を守ろうとする人民戦線政府とファシズムに走る右派陣営とが戦うスペイン内戦(昭和11年頃)前夜の物語。右派が勝った地域で共和制支持者が次々と捕まり連行される。その時町の人々は我が身我が家族に災難が降りかかるのを恐れ、仲の良い友人であっても、同じ共和派であっても、連行される人々に向かって「犯罪者!」などと罵詈(ばり)を浴びせ、石を投げつける。そうしないと目を付けられてしまうのだ。主人公の少年・モンチョの父と母は、喘息持ちでひ弱な息子を立ち直らせてくれた老教師グレゴリオ先生が連行される時に、泣きながら心と裏腹の罵りの言葉と石を投げつける。そして、恩師に向かってモンチョも…。言論思想の自由がいわれる現代でも、よく考えたら我々自身がまだこういう状況を持っている。本音を言ったらどう思われるか知れない…政治と宗教で下手なことは言えない…どこかでまだ、ビクビクしながら生きている。


   ○月○日…大雪の後、晴れた朝の光に木々の雪の枝が真っ白に輝いて、青い空にはえている。この景色が本当に美しい。冬でも、ああ、生きていて良かった…と思ってしまう。石狩川や夕張川の周辺では、川霧が樹氷となって、冷え込んだ次の日の朝には川端の木々が光り輝くのだという。その美しいことと言ったら他にはないと、川の近くに住む人が教えてくれた。見に行ってみたい…。


   もうそろそろ2月3日の節分。翌4日は立春。いつの間にか、春が近づいている…。


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