2010年01月29日号

冬と目の病気


正月気分も抜けぬ間に1月も下旬となりました。昨今は冷え込みも厳しくなりましたね。早朝や日暮れになると道路はツルツル、今冬は既に一夜にして2度もスッテンコロリンしてしまいました。


   さて白銀の世界になると、硝子体の濁りが原因なのですが、特徴的な症状を自覚して来院する患者さんが多くなります。一体何でしょう、ちょっと想像してみてください。答えは「飛蚊症」です。飛蚊症は「小さな黒い点がたくさん見える、灰色の影が揺らいで見える、輪状の影が目の中を動く」などと表現されます。雪が降る前はコントラストがあまりないため分かりにくいですが、雪景色を背景としたとき硝子体の濁りが浮かび上がってみえるためと考えられます。この飛蚊症が網膜裂孔や網膜剥離の前兆になることがあるため、症状が現れたら眼底検査が必要です。網膜剥離になってしまうと視野が狭くなり視力低下も起こり手術適応となりますが、前段階の網膜裂孔であればレーザー治療により網膜剥離を予防出来ます。このように飛蚊症は網膜に潜んでいる危険な状態を探る手がかりとなるため、実は歓迎すべき症状なのです。雪景色を背景に自己チェックをしてみて下さい。


   次に雪が降る季節に多くなる病気として網膜静脈閉塞症や糖尿病網膜症などの眼底出血があります。これは高血圧、動脈硬化や糖尿病などに併発する出血ですが、心筋梗塞や脳梗塞と同様に、気温の低下と密接な因果関係があります。突然の視力低下、ものがほやける、視野の一部が暗くなり霞んで見える、といった症状が現れたら危険な兆候の現れで、早急な検査・治療が望まれます。


   緑内障は、40歳を過ぎると急激に増加する病気です。大半は自覚症状が無いまま進行する病気ですが、一部は急激に強い目の痛みで発症します。急性狭隅角緑内障といい、遠視がある高齢者に好発します。寒さや精神的ストレスが誘因となり、一気に発症すると失明の危険が高まります。レーザーで新たな房水路を創ることにより予防可能です。


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