2010年02月19日号

ある冬の日々…きっといいことが…


○月○日…ここ数年、引き取り手のない身元不明の自殺者や、行き倒れ死など“新たな死”が急増しているという。それらの死から浮かび上がってきたのは、絆を失ってしまった「無縁社会」に急速に変貌して行く日本の実態…。NHKスペシャル「無縁社会~“無縁死”3万2千人の衝撃~」が反響を巻き起こしている。地域や家族との絆だけでなく、終身雇用が壊れ会社との絆までが失われた…。人との絆が煩わしく思えた“古き良き時代”には「個人主義」にもあこがれた。しかし今、果てなく広がり出した“ひとりぼっちの世界”に心が悲鳴をあげそうになる…


   ○月○日…生まれ育ったのは茅葺(かやぶ)き屋根の曲り屋。半分は母屋で半分は作業場と厩(うまや)と便所、鶏小屋だった。古い写真を鮮やかに復元できるというから、古い家の写真を思い出して実家に電話した。田舎の兄の声は投げやりだった。「そのうちこの家も部落もなくなる。今さら何になる」。数百年続いた山あいの寒村。年寄りがいなくなれば後を継ぐ者のない家が多い。村が消える…脅迫じみた現実味が年ごとに増す。ここでも絆がなくなってしまう、言い知れぬ不安と寂寞感が襲いかかる。そして日本全国、山が荒れる…海が死ぬ…


   ○月○日…荒れた国会が続いている。今必要なのは、この国の人々をどう守り抜いていくかのはずなのに、実は自分たちのこと…で審議は踊っている。“政治とカネ”だそうだ。官僚の専横を止められず、その手の平で卑小な権力闘争に明け暮れているように見えてしまうのが悲しい。心も生活も国土も限界に近づいている。国民の代表なら、どうか、人々が生きて行くための方策に真正面から取り組んで欲しい。お願いだから…


   ○月○日…吹雪の合間の日差しが少しずつ強くなっている気がする。2月19日は二十四節気でいう「雨水」。氷も雪もとけ出し、草木の萌芽(ほうが)の兆しが見えてくる頃。春めいて…きっといいことがある。


MP3プレーヤー

トラックバックURL:

« 細胞から病気を治す医薬品の話No.222 | TOP | 虚血性心疾患! »

[PR]SEO対策済みテンプレート