2010年03月12日号

ひぶんしょう?かぶんしょう?かふんしょう


ある日の朝の診察室。診察を終えた白内障術後の患者さんに、スタッフの1人が日常の過ごし方や点眼方法など、いろいろと説明していました。カーテン越しの会話なのでくわしい内容はよく分かりません。どうも「かぶんしょう」がどうした、「かぶんしょう云々…」と話し合っているようです。


   術後1週間もすると手術による傷口はほぼ固まり、眼球内部の炎症も治まってきます。視力の回復に伴い以前は気が付かなかったものも見えてきます。一番多いのは、飛蚊症(ひぶんしょう)です。白内障があるときには気の付きようがない硝子体の混濁が、透明になったレンズを通して眼の中に入る光によって網膜に影を作り、それが黒い点や紐として見えます。また白内障手術の後に必発する眼球内部の炎症により、小さな黒い点状の混濁が飛蚊症としてしばしば現れます。当然のことですが診察の際には、傷口の状態はもちろん、この飛蚊症が網膜剥離の前段階となる網膜裂孔の兆候を示すものではないか、詳しく眼底検査をして確かめています。いずれにしても、このような飛蚊症は、あくまでも「ひぶんしょう」であって「かぶんしょう」ではありません。


   患者さんの中には「かぶんしょう」がでてきたと訴え、受診されることがあります。ベテランのスタッフが飛蚊症を「かぶんしょう」と言い間違えることはないはずです。興味津々で確かめたところ、「あらいやだ先生、さっきの患者さんとは花粉症(かふんしょう)の話をしていたんですよ。」という次第で、小生のとんでもない誤解であったことが判明した次第です。先入観を持って物事を判断してはいけないといういい教訓になりました。


   3月にはいると雪解けが速まり、本格的な花粉症の季節が到来します。花粉症の一番バッターはハンノキですが、主砲のシラカバの花粉は昨年に比べ多いとの予測です。


   春が来た、春が来た、どこにきた。はなに来た、のどに来た、めにも来た、にならぬよう万全な準備を怠りなく。


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