2010年03月19日号

巣立ちの歌


♪うさぎおいしかのやま~…と歌いながら、小学生の頃は「追いし」なんて言い方を知らないものだから、「美味しい」と勘違いしていた。春3月、♪あおげばとうとしわがしのおん~…と歌って、何で団扇(うちわ)であおぐのだろうと思っていた。「仰げば尊し、我が師の恩」というような理解は、できなかったのである。その後の「思えば、いと疾(と)し、この年月(としつき)」の「いと疾し」が“とても速い”意味だとはもちろん知らず、ピンと来ないままに歌っていた。


   小さい頃は、歌詞の意味など日常の身の回りの事々でしか想像できないのである。♪ほた~るのひか~りまどのゆ~き~…、「書(ふみ)よむ月日、かさねつつ」は麦踏みしながらだと思ったし、♪いつしかとし~もすぎ~のとお~あけてぞけさ~はわかれゆ~く…も、「すぎのとお」が「杉の戸を」であって、時が“過ぎ”るのと掛けた掛詞(かけことば)だと知ったのは、大人になってからだった。


   今の卒業式では「仰げば尊し」も「蛍の光」もあまり歌われなくなったという。少し寂しい。まあ、意味などわからずに歌っていたけど、感動はあった。難しくとも口が覚えている。意味は後から少しずつわかってくる…それが大事だったりする。


   巣立つ若い人たちに贈る。あなた方の先輩はこの程度であるから、どうぞ自信を持って、未来に羽ばたいて欲しい。♪わがしのおん~…を「和菓子の恩」と思った(本当か?)食いしんぼもいるのである…。


サザンオールスターズ CD

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