2010年04月02日号

は~るよこい…は~やくこい…!


ひょいと窓の外を見て驚いた。視界が真っ白で何も見えない。さっきまで晴れていたはずなのに…思わず「わおっ」と声を上げてしまった。この「散歩道」欄を書き出そうとした27日土曜日の夕方…。向かいのビルも隣の駅舎も下の道路さえも見えない吹雪が、冬の最中のように暴れている。21日の春分、彼岸の中日に驚くような大風が吹いて大きな被害も出て戸惑ってしまったが、弥生(やよい)3月も末にかかるというのに、とんと春の匂いのしない仲春(だいたい3月)は、まだ冬を引きずっている。


   そりゃ、本州よりはひと月も春は遅いけれど、この天気はあんまりだ。散歩人は、明日の日曜日は雪解けの野にでも出て、雪の下に頭をもたげているはずのバッケ(フキノトウのことをいう東北語)を摘もうと、ひそかに企(たくら)んでいたから、その矢先の冬戻りに、ちょっとくさってしまっている。春めく野、田んぼや土手から音を立てて流れ出る雪解けの水。そのほとりに顔を出したバッケ…。秋田ではよく、シノベっこ(おそらくギシギシの幼な葉)も摘んで酢みそ和えなどにした。ゆでると葉に独特のぬめりが出て、美味しいものだった。フキノトウはそのままきざむか、サッと熱湯をくぐらせて味噌と和えたり、天ぷらにして春の香りを楽しむ。雪の下や顔を出したばかりの土に頭をもたげたバッケは、清涼な気を持っていて上物だ。それを夢見てバッケ摘み行を企んでいた。


   バッケの次は…シノベ、その後は恵みの山菜が待っている。ただ今年はヨモギに焦点を当てている。ヨモギにはビタミンA、B1、B2、Cなどの各種ビタミンと鉄やカルシウム、リンなどのミネラルが豊富に含まれていて、消炎作用や殺菌力に優れ、食物繊維はホウレンソウの10倍…香りがファッと広がる天ぷらは絶品。次から次へと出る若葉を夏まで楽しめるから、大好きなのだ。その香りをお茶にする「ヨモギ茶」に、春本番を待ち焦がれながら誘惑されている。


   朝露に濡れているものを朝10時頃までに摘むのが効能が大きい…などと本にはある。ヨモギの若葉を摘み、ゴミ、ほこりなどを水洗いして、2cm程に短く切り、風通しの良い所で陰干しにする。干してパリパリになったら、厚手の鍋か土鍋を使い、弱火で十分火を通しながら煎(い)って出来上がり(煎らないと青臭い)…なのだという。後は乾燥剤とともに保管。急須で、熱湯を注ぎ、番茶のように楽しむ。胃腸病、冷え性、心不全の予防の効能などもあるそうだから、お腹に良さそうだ。


   ♪は~るよこい…は~やくこい…!


チュニック

トラックバックURL:

« 花粉症…市販薬と処方薬の違いは? | TOP | トッチの壺 »

[PR]SEO対策済みテンプレート