2010年04月16日号

スキップ


散歩しながら、子供の頃を思い出してスキップをしてみた。片足で2歩ずつ交互に飛び跳ねて行くコツは忘れていない。なかなか気持ち良かったから少しだけ続けたのだが、腹が揺れて、なかなか子供の頃のようなリズムがとれない。20mも行かないうちに息が上がってしまった。図体がでかい上に、それ相応に太っているらしい。年取ったトドかクマのようなのが腹をゆらしてスキップしている。はたから見れば相当に滑稽な光景だ。


   やはり去年、何十年かぶりでスキップをしていて、娘に冷ややかな視線を浴びたことがある。「不審者だと思われるから、やめな…」。翌日には持病の腰痛がひどくなった。それを忘れてはいないのだが、やっぱり春になると浮かれるらしく、遊びに出る時にはいつもやっていた子供の頃のように、軽快なスキップをしたくなったのだった。しかし、足もとからはドドッ、ガガッ、ドドッと、春にはほど遠い音が響くだけだった。足が重くなって、情けないため息が出た…やはり翌日から2日間、腰が痛んで後悔した。


   歩きながら、いろいろな歌が頭を過(よ)ぎった。口ずさんでみたが、何だか演歌調になってしまうからやめた。それにしても春の歌には何ていい歌が多いんだろうとつくづく思う。中でも「春の小川」は、今歌い直してみれば、本当に慈しみ深い詩で、ありがたさに頭が下がってしまう。(1)春の小川は、さらさら行くよ。岸のすみれや、れんげの花に、すがたやさしく、色うつくしく、咲けよ咲けよと、ささやきながら。(2)春の小川は、さらさら行くよ。えびやめだかや、小ぶなのむれに、今日も一日ひなたでおよぎ、遊べ遊べと、ささやきながら。(大正元年に教科書に載った文部省唱歌で、昭和17年と昭和22年の2回、歌詞が一部変更されている)……命を育みながら流れる小川は、きらめく女神のようだ。


   おむすびでも持って、春の野に出かけてみようか。スキップもしてみようか。もう一度だけ、流れに揺らめく日の光を水底に映してきらめく、そんな春の小川に遊んでみたい…。


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