2010年04月30日号

さくら、桜・・・


恋い焦がれるほどに桜が好きな日本人は、とうとう花や葉を「桜の塩漬け」にしてしまって、1年中、桜の風情を懐かしむ…。


   その塩漬けに熱湯を注いだというさくら湯(桜茶)を、とある正月の行事で出された時には、立ち上がる香りと浮く花の可憐さに、何だか晴々と心がはなやいでうれしかった。塩漬けを餅や菓子に使えば本格的で、細かくきざんで白あんに混ぜれば「桜あん」。白玉に包んだりいろいろ楽しめる。桜あんを土台に桜花を浮かべた「桜の寒天」などは美しい。料理のあしらいにも、たまに酒に浮かべて…というのもいい。


   桜の花の塩漬けには、できれば八重桜がいいという。5~6分咲きを摘み、さっと流水にさらしたら、ざるで水を切り、ふきんでさらに水気を取る。壺などに入れ、桜花100gなら塩20~30g程度を軽くふって混ぜる。この時、梅酢(できれば白梅酢)を振ると良いそうだ。その上を桜の葉で覆(おお)い、落としぶたをして1~2kgの重石をし、涼しい場所で5~7日漬け込む。漬かった桜をざるに上げ、汁気を良く切って、2~3日陰干しし、干した桜を広げ今度は保存用に塩をまぶして、再び壺に入れて冷蔵庫など冷暗所に保存するという。


   今はスーパーなどで手に入るから、それで楽しむ手もある。香りに遊ぶ、風雅なひととき…いいかも知れない。日本人の知恵は本当に繊細で美しい。散歩人はやっぱり、さくら酒か…?


クッキングトイ

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