2010年04月30日号

石の文化と木の文化


年末年始のイタリア旅行、「イタリア全土が世界遺産」と言われるだけあって、いたる所にある遺跡…ミラノ大聖堂、ベネチアの鐘楼、ピサの斜塔、トレヴィの泉、すべてが石造り、ミケランジェロの彫刻も大理石、ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』やミケランジェロが描いたシスティーナ礼拝堂の天井画や壁画『最後の審判』も漆喰などの無機物質に描かれたフレスコ画である。


   恒例の親しい仲間での旅行、今年は奈良・飛鳥を訪ねた。飛鳥には石舞台、亀石、酒船石など巨石文化と呼ばれる遺跡もあるが、今回の目玉は、長谷寺と唐招提寺、薬師寺、秋篠寺だ。唐招提寺の金堂は大改修を終えての公開、薬師寺は東塔の再建のため今後十年は見られない。長谷寺の巨大な絹本著色十一面観音像は初公開とのこと。


   西欧は石の文化、日本は木の文化と言われる。確かにわが国には古い木造建築が多く、仏像なども木彫や乾漆など植物性=有機質のものを多用している。だが、西欧でも日常生活で身近に接する床や壁、家具は重厚な樫(オーク)材など植物性有機物質が使われている。入手しやすさの差異もあるだろうが、洋の東西を問わず、永遠を求めるものには石材など無機物質、日常的に接するものには温かさを感じる有機物質を素材として求める人類の本能があるのでは?と感じた。


   私たち夫婦だけでの旅は悪天候にたたられることが多い。年末年始のローマでのカウントダウンも雷雨のためズブ濡れになった。だが、この仲間での旅行は不思議と天気予報を覆しての好天。仲間の一人が「晴れ男」とされている。少々?頭髪がさびしくなっていて、天照大御神とも称されている。今回、初日の法隆寺は少し雨に悩まされたが、その他は好天…同行している妻と看護師長は私の額からやや上方に眼差しを向け、「もう少ししたら、天(頭)照(照らす)大御神になれるのに」と恨み節。私は秋篠寺の伎芸天立像との6年ぶりの再会で有頂天!


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