2010年05月21日号

動物の気持ちになってみれば…


例えば動物の気持ちを知りたい時でも、形から入るといいのだと聞いたことがあって、子供の頃…余裕しゃくしゃくの猫の気持ちになりたくて、手を丸めてなめてそれで顔をなでてみた。尻尾は振れないし、後ろ足で喉を掻(か)けないし、喉もゴロゴロ鳴らないのはあきらめて、思いっきり口を開けてあくびをしてみた。電灯の紐にじゃれついてみたり、背を丸めて伸びをしてみた。何だか変に気持ちいい。


   夏になると江別の酪農学園大学の前の牧草地に乳牛が放されて、草を食(は)んだり寝そべっている。牛のオバサンたちが集団を作って、なぜか輪になっておしゃべりしている風なのが面白い。何をしゃべってるんだろうと思いながら見ていると、いつの間にかホッと気が楽になっている。


   その牛の気持ちというのも気になって、1人で野に出たある時…草は食べてもあまり好みではなかったけれども、モウ~と声を張り上げてみたら、ちょっと生き返った気分になった。こんな事は内緒の自分事なのだが、ただ1個の生き物になった気もして、悔しいの悲しいの損したのどうだの馬鹿だの偉いの勝ったの負けたの…そんな事が何だかどうでも良くなった。


   この世にただただ生きている…そうした気分になって、スッとした。


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