2010年07月16日号

No.118


私は7月生まれなのに暑さに弱い。だから7月10日の自分の誕生日には、「この暑さの中をよくぞ産んで下さいました」と母に感謝する日と決めている。この素晴らしい世に生れて来れたお蔭で、なんと幸せな日々を送れている事か…。もちろん、振り返って思い出す過去の人生は、決して順風満帆な日々ばかりではなかった。でも、辛い思い出は有難い事に記憶の中で薄れてくれた。現在(いま)が良ければ全てよしだ。


   パウロ病院には365日、毎日のお見舞いを欠かさない御家族が沢山いる。秋田さんの御主人もそのお一人。廊下で私と立ち話をしている間も、御主人の手は友子奥さんの手、体を撫ぜ止まる事がない。家庭菜園をされていて、太陽さんの御機嫌が気にかかるが、今年は大丈夫のようだ。農家の人はもちろんの事、海の家の関係者だって、太陽さんに手を合せているに違いない。だって、子供達が楽しみにしている夏休みがやって来るのですから…。


   病棟を訪問していて、患者さんに「暑くないですか?」と挨拶したら、「はい、いい事ですよ」と、車椅子の上から爽やかな返事が返って来た。勝負あり!完全に修子さんは患者さんに一本取られた。そうです。夏は暑くなければいけないのです。これで生計を立てゝいる方がいっぱいいるのですから。


   そんなのどかな昼下がり、自分で忘れていた誕生日を、グループホーム夏桜で祝ってもらった。職員の心尽くしの御馳走がテーブルいっぱいに並び、入居者の方々との食事会は時が止まったような、穏やかな、幸せな時間だった。その1人の山本さんがこの日のために育て、咲かせて贈ってくれた黄色い山百合の花が、原稿を書く私を見てくれている。幸せな時間を共有できて、神様に感謝の一日でありました。


家あげ花火

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