2010年07月09日号

白内障はお年寄りの病気ですか?②


前回、白内障は赤ちゃんから思春期の若い年代にもみられ、決してお年寄りに限られた病気ではないことをお話ししました。それでは20歳代以降では白内障はどうなのかについても、探ってみることにしましょう。


   46歳のBさんは、数ヶ月前から両眼の「かすみ」が進行して「夜の車の運転がおっくうになった」と言う訴えで、受診しました。現在は落ち着いているが、以前はぶどう膜炎という眼球全体の炎症で治療を受けていたとのこと。視力は右0・8、左0・7と日中の運転にはぎりぎりの視力です。ひとみは水晶体と広く癒着しており、その一方で水晶体には全体に混濁が及んでいました。眼底検査では、網膜の中心にある黄斑部や視神経もぼんやりと霞んでいました。そこで濁りを除去して人工レンズを埋め込む白内障手術を行いました。視力は無事回復し、現在は快適な生活を送っています。


   このように眼球全体に炎症が起こると水晶体が混濁を起こします。また内科的な全身病などでも、Bさんのように年齢不相応の白内障が発症し、それが視力低下の原因になることもあります。


   ではここで皆さんに問題です。白内障を起こす最も身近な内科的な病気は何でしょう。正解は?そうです。糖尿病です!


   糖尿病は全身の代謝異常が長期間続くため、目にも慢性的な悪影響を及ぼします。糖尿病を長く患い「目がかすむ」、「まぶしい」というような症状が現れてきたら、白内障の可能性が高いと考えられます。ある程度視力低下が進行しているようであれば、白内障手術をお勧めします。もう一つ忘れてはいけない糖尿病の目合併症に糖尿病性網膜症があります。こちらは気が付かないうちに進行して、眼科で検査を受ける時に失明寸前のこともありますので、くれぐれも用心してください。


   これからは気候も良くなりスポーツシーズン到来です。目の玉にボールや肘などがあたり眼球打撲を受けると、年齢に関係なく外傷性白内障が起こります。


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