2010年08月13日号

ムズムズ病


今年も検診で視力低下と言われた子供が眼科を受診する季節になりました。筆者の小学生の頃を思い浮かべてみると。視力は左右1・0以上で全くメガネいらず。中学・高校もメガネ無しでした。しかし、小学校の高学年から、長時間本を読むとなんとなく頭が重く物事に集中できなくなりました。高校時代になると更に進行し、机に向かったとたん額の中心から頭の後方にむかってムズムズする不快な感覚(名付けてムズムズ病)が広がるのです。疲労や睡眠不足のときは強烈で、本を広げても全く仕事になりませんでした。眼科医になって驚いたのは、視力は良いのに「遠視」があったことです。裸眼視力(メガネを掛けない視力)は1・0で、レンズで矯正してもほとんど不変。でもレンズを掛けた瞬間から額が軽くなり、子供の頃から悩みの種だったムズムズ病が消失したのです。


   子供の視力異常というと最初に考えるのは近視です。しかし、視力が良くても遠視があると頭痛や疲れ目の原因となり、学業や日常生活に深刻な影響を与えます。本を読むと直ぐ集中力が途絶えてしまう、時々頭が痛いと訴える、または物事に飽きやすいなどの症状が子供に現れたら、遠視の有無を調べてみると良いでしょう。


   さて、老眼に突入した中年以降のメガネ選びについても考えてみましょう。どこでもハッキリ見えるメガネが作れればいいのですが、一筋縄ではいきません。1つのメガネを掛けさえすれば若い頃のように、「遠くも近くもバッチリ見えるという便利なメガネはない」からです。そのため、「どこを見るのが不便なのか」ご自分で確認しなければなりません。メガネは、遠方専用、近方専用(いわゆる老眼鏡)、遠近メガネ、中近メガネ、近近メガネなど様々で、更に累進レンズ、2重焦点レンズなどがあり、使用目的に応じて使い分けます。筆者は3種のメガネを取っ換え引っ換え使っています。


   毎日使うメガネは、まさに身体の一部です。熟慮の上で作って欲しいものです。


浴衣 着付けセット

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