2010年10月22日号

いつ切るか②白内障の場合


白内障は水晶体が混濁する病気で、年齢を重ねるとほとんどの人が罹ります。一度水晶体が混濁すると薬物で透明化することは出来ません。いずれ濁りを取り除き人工レンズに入れ替える手術が必要となります。水晶体の混濁が起こると、混濁する場所、程度、混濁の形態により、視力低下を始めさまざまな視機能に障害が現れます。そのため、手術の時期は単なる視力低下のみでは判断出来ません。


   ①なぜ視力低下が起こるか。混濁した水晶体が目に入る光を吸収したり乱反射を起こし、網膜に十分な光が入らなくなるからです。すだれを通して、家の中から外の景色を覗いても、霞んでよく見えないのと同じ理屈です。「メガネを掛けたら視力が良くなるのじゃないの?」と聞かれますが、濁りを取り除かなければ視力は改善しません。


   ②こんなことも起こる。遠くはよく見えるのに、老眼鏡を掛けても近くが見えない。通常は老眼になると、老眼鏡で矯正すれば近くも見えるようになります。しかし、水晶体の中央部に混濁が起こると、遠くは良くみえるのに近くを見たときに視力が極端に低下するという現象が現れます。これは、ヒトの瞳は遠くを見ているときは大きく開いており、近くを見ると収縮する(近見反射)ことと関係があります。難しい説明は省略しますが、このような白内障は、新聞や読書などの近方作業以外はさほど支障がないので我慢していることが多いようです。しかし、突然強い光を照射されると瞳が急激に収縮するため、遠くを見た時の視力(通常の視力)にも極端な低下が起こります。このため夜間の運転では、事故につながる危険な状況が生まれる可能性があります。


   ③このほか、水晶体の濁り方により霞んで見える、色がハッキリしない、ものがダブって見えるなど、見え方に様々な障害が現れます。


   最近では、たとえ視力が1・0あっても日常の生活習慣に支障が出てきたら手術を希望する患者様が増えてきました。


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