2010年12月17日号

No.123


今年最後の心の回診です。この一年間の思い出のフィルムが回り始めました。時間さえあれば、病棟に足が向いてしまいます。笑顔、寂しそうな顔、全てを達観されたような凛としたお顔…393人の患者さんのお顔には、歩かれた人生そのものが伝わって来ます。


   医療病棟に入院されているF子おばあちゃんが、「家でひとり留守番をしているじいちゃんが心配だ」と言いました。じいちゃんは88才になる御主人のこと。F子さんの退院できる日を独りで待っているのだと言う。あと幾つ寝たら退院できると言う話しではない。退院のめどのつかない奥さんを88才のおじいちゃんが待っている。雪が降れば空を見て案じ、今日は何を食べたのかと、心配は尽きない。自分はあったかい病院でおいしい御飯を食べさせてもらって、病気を治してもらって、じいちゃんには悪いけど、此処の病院にずっと世話になりたいくらいだよ。会長さん、神様っているんだべか?F子さんが突然真剣に聞いた。


   ウーン!!暫くうなったまゝ、答が出て来なかった。考え考え答えた。


   神様が私達に姿を見せないのは、信じる心を育むためかも知れない。目に見えないものを信じなさいと言う神様からのメッセージかも知れないですね。「あの世」と言う所にもってかえれるものは「信仰」の心だけではないでしょうか。死んだあとは、家も、家族も、友達も、全て置いて行く事になるでしょう?信じる心、信仰こそが天国、極楽に行かれる条件、「切符」のように思います。名誉もお金も何にも持って行かれない。


   神様はいると思います。でも証明できない。あとは、信じるか、信じないかだけです。神様を好きになる恋愛みたいなものかも知れない。「あんた、若いのにいい事いうね」あらッありがとう。またお話ししましょうね。


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