2010年12月10日号

ブータン王国


ヒマラヤにブータン王国という小さな国がある。中国に侵略占領されたチベットのお隣の国だ。日本の丹前のような着物が正装だし、仏教国で文化・風土が似ている感じは昔の田舎のにおいがするようで、一番行ってみたい国だった。そのブータンのワンチュク国王が提唱している「国民総幸福量」(GNH=Gross National Happiness)がずっと気になっている。


   “先進国”と異なって経済成長ばかりに国家の目標を置かず、本当の目標は「国民の幸せ」に尽きるという概念。例えば、同国最大の輸出品はインドへの電力なのに、自然破壊に繋がる大規模発電所は計画を中止し、小規模な水力発電に切り替えたという話などが伝わっている。ほかに、医療費、教育費などはほぼ無料。森林伐採規制、民族衣装着用義務、外国人の入国制限、タバコ販売の禁止なども重要な政策だそうだ。日本ならその「幸せ」の中身で大騒ぎになりそうだが、ブータンではこの概念や政策がむしろ誇りにされて、国民の96%が「幸福」と答えているという。


   ところが、そのブータンに中国がひそかに、しかし着々と“侵攻”し始めている。「ブータン領域内において中国が道路建設を行い、軍及び民間人の越境行為が行われたことから、ブータン政府が抗議を行っている。中国の越境行為は冬虫夏草の採集がその一因と見られている」(ウィキペディア)。暴力団に見紛(まが)うようなやり方…チベットの次の獲物だ。


生キャラメル

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