2011年01月01日号

今年も目の健康を第一に


あけましておめでとうございます。


   今年も昨年と同様「目の健康を維持するにはどうしたらよいか」について、皆様と一緒に考えていきたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。


   運動不足、食べ過ぎで体重が増えたのを気にされている方はいませんか。肥満はいろいろな成人病の元祖です。食事療法、運動療法、サプリメントなどで体重減量を目指している方も多いでしょう。


   これは減量に悩む米国の話ですが、糖尿病治療をしている肥満の患者さんに肥満手術を行ったところ糖尿病による死亡率が減少し、治療薬も減らすことが出来たそうです。我が国でも美容目的に肥満手術が行われているようですが、糖尿病にどのような影響を与えるのか、興味がそそられます。


   糖尿病になると長い年月を経て全身の血管が傷害を受け、脳梗塞、心筋梗塞、腎障害など生死に関わる病気になります。最近注目されているのが糖尿病と認知症の関係です。糖尿病があるとおよそ2倍も認知症が増加しますが、これも脳の血管傷害により血液が漏れ脳細胞を傷つけるためと言われています。
 糖尿病による目の血管障害は糖尿病網膜症と呼ばれます。糖尿病になると15年でおよそ半数のヒトに現れます。このように糖尿病網膜症は長い間その正体を現す時期をうかがっているのです。


   このところ気になるのは、視力低下を自覚して眼底検査を受けられた患者さんの中に、「ここ数年の間、糖尿病の治療はきっちりしており、目安となる血糖値やHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)は安定している」と内科的治療に自信を持っている患者さんや、「数年~数十年、正常範囲ぎりぎりだったので今までに糖尿病の治療はしたことがない」という患者さんの中に相当進行した重症の糖尿病網膜症が散見されることです。このいわゆる隠れ糖尿病網膜症に対しては、自覚症状が現れる前から定期的な眼底検査をすることが、一番有効な対策と思われます。


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