2011年01月21日号

今年の仕事始め


今年の仕事始めは1月3日、正月の休日当番であった。昨年末にはインフルエンザもウイルス性胃腸炎も大流行の兆しは見えなかった。当日「明けましておめでとう」との挨拶で出勤したスタッフも「きっと私たちの休日手当で赤字になるね!」などと冗談を言っていた。診療を始める8時半頃は待合室も空っぽ。


   診療を始めて1時間、診察机に置かれたカルテの山は徐々に高さを増し、待合室は満杯となって立っている人が増えていく。気持ちは焦るが、なかなか診察は進行していかない。患者さんの半分は38度以上の発熱と咽頭痛や咳・鼻水が主訴のインフルエンザ様急性熱性疾患、3割ほどは下痢や嘔吐、腹痛などを訴えるノロウイルス感染症に類似した急性胃腸炎、残りの2割は通常の風邪症状を訴えていた。


   当クリニックの日常診察では1日に70~80人の患者さんを相手にしている。その8割は高血圧、高脂血症や糖尿病など生活習慣病と呼ばれる慢性疾患で定期受診する顔なじみ、他の2割も風邪などで時折受診する常連さんである。世間話や冗談、時候の挨拶で診療を進めるので比較的ストレスは少ない。ところが、当番医の場合の9割以上は全く初対面の患者さんである。話しかける言葉遣い、自分の表情や姿勢を含めて、相手が話しやすい状況を作るため必死に気を配る。一昨年の新型インフルエンザ流行に際して当番医を務めた親戚の小児科医が「診療を終えたのは翌日になっていた」との話を思いだした。


   結局、その日の新患さんは100人余り。いつもの日曜当番では交代で摂る昼食も、受付スタッフは新しいカルテを作るために四苦八苦、看護スタッフも脱水症補正のための点滴で手を離せずに放置されたまま。ようやく診療を終えて一息ついた。空腹のはずなのだが、まったく食欲が湧いてこない。幸いなことに診療が翌日までに至らなかったことに、とりあえず感謝した!


GReeeeN CD

トラックバックURL:

« 疲れた体に・・・酒粕!? | TOP | No.124 »

[PR]SEO対策済みテンプレート