2011年02月11日号

いつ切るか⑤裂孔原性網膜剥離


網膜剥離は、眼球の内側を内張している網膜が剥がれる病気です。網膜は光を感ずる神経細胞膜なので、これが剥がれるとものが見えなくなります。網膜の一部に穴(網膜裂孔)が聞き、その穴を通して網膜下に眼内液が回り込み網膜剥離を起こすものが多数を占めます。ほかに糖尿病などで硝子体に増殖した膜が網膜を引きはがす牽引性網膜剥離などがあります。ここでは、網膜剥離の主役を務める裂孔原性網膜剥離についてお話しします。


   網膜剥離の始まりとなる穴(網膜裂孔)は、特殊な型(黄斑裂孔)を除き、大半は網膜の周辺に出来ます。そして、周りに網膜剥離が生じ、中心に向かって剥離が拡大します。剥離した網膜に一致して視野は狭くなり、中心(黄斑部)まで剥離すると高度の視力低下が起こり、更に進行して網膜のすべてが剥離すると完全失明の状態になります。


   そこで治療は、開いた穴(裂孔)を塞ぎ剥離網膜を元の位置に付着させることです。時間が経つと剥離は広がり手術が難しくなるので、早く手術をするのが鉄則です。


   網膜剥離が起こっているか、どの程度進行しているかは、ある程度自分で調べることができます。室内で目標となるものを決め、片方ずつ目標を凝視します。見えるはずの上方の視野が欠けている場合は下方に剥離が起こっています。下方の視野が欠けている場合は上方に剥離が起こっている可能性が高く、進行は速やかです。網膜の中心(黄斑部)まで剥離すると高度の視力障害が現れます。近視の強い人・50歳以上の人では、網膜剥離の進行が早い傾向があります。


   一方、網膜剥離の原因となる裂孔が発生したかは、自分では確かめられません。しかし、小さな黒いゴミ、影のようなもやもやしたもの、黒い線状の濁り、リング状の膜などの症状(飛蚊症)、薄暗いところで目を動かすと縦に光が走る症状(光視症)は、網膜裂孔の発生を警告する危険な前兆です。


   このような症状が現れたらすぐ眼科を受診して下さい。


一番人気 上海問屋セレクト

トラックバックURL:

« 細胞から病気を治す医薬品の話No.242 | TOP

[PR]SEO対策済みテンプレート