2011年03月18日号

冬は血圧があがる?…寒さと塩分と腎臓


ようやく路肩の雪山も小さくなり、時には春の兆しも感じる今日この頃。ところで、冬の間に血圧が高めになった人も多かったのではないでしょうか。また、冬の間に体重が増えた人も多いと思います。


   さて、寒いと血圧が上がる。これは本当です。血管が開きっぱなしでは体外に熱を失い凍死してしまうので、身体は寒さから身を守るために血管を締めて体温が失われるのを防ぎます。血管が締まると血圧は上がります。ですから過度な寒暖の差は避けるべきですね。


   でも、お宅の家の中、そんなに寒いですか?私の実家は東京にありましたが、冬の家の中は寒かったですね。暖房が入る季節の北海道では、家、店の中やオフィスは相当に暖かです。一時的に寒い所を出入りしたからといって、暖かい家や職場でずっと血圧が上がっているということはありません。


   実は一時的な寒さより問題なのが体重で、冬に体重が増えた人は血圧が上がりやすくなります。身体によけいな塩分が溜まるためです。塩によるムクミの分体重が増え、その分の塩が血圧を上げます。


   余った塩分は腎臓から尿の中に排泄されます。夏場には尿以外に汗でも塩分が排泄されます。しかし、冬は汗が少ないので塩気が身体に蓄積しやすくなります。おまけに、冬の食事は保存食中心であったことから、漬物や塩蔵品を利用した鍋類など塩分が多いのです。さらに腎臓は年齢とともに塩分排泄能力が低下しますから、高齢になるほど塩分が溜まりやすくなります。漬物をバリバリ食べ、鍋は「ダシの出た終わり頃の汁がうまいよね」というあなた、血圧は大丈夫ですか?


   減塩は血圧を下げ、塩分を余計に取ると血圧が上がります。血液・尿検査で大きな異常がなくても、塩分調節力が下がる高齢の方で夏と冬との血圧変化が大きい方は、季節によるお薬の飲み方の調整が必要な場合もあります。腎臓のことも考えて、塩分・水分の取り方など医師とよく相談し血圧の上手な管理をしましょう。


   新札幌駅前内科循環器 増田敦院長
   新札幌駅前内科循環器/厚別中央2条5丁目3―40【TEL】801―1000。


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