2011年04月22日号

春の妖精


季節の移り変わりを暦であらわす二十四節気でいえば、今年は4月20日が「穀雨(こくう)」に当たり、田畑をうるおす春雨が多くなる頃で、種もみをまく好期も知らせる。今、農家では苗床を作って籾(もみ)を蒔(ま)き、田んぼの畦(あぜ=田を仕切る畦道)を泥で塗り固めて補修するなど、田起こし前の整備作業の季節を迎えている。


   フキノトウが大きく開いて、そろそろ野や山の春の花々が咲き出す。木々の芽が萌え出でたばかりの早春の森。春の日差しは、木々の葉にさえぎられることもなく、地面まで降りそそぐ。林床をおおう一面の緑は、日差しをいっぱいに受けて花を咲かせ、光合成を行って根や球根に栄養を蓄え、夏までにはもう葉を枯らす…。この早春の花々を「スプリング・エフェメラル」というのだそうだ。“エフェメラル”はギリシャ語の「蜉蝣(カゲロウ)」「短命なもの」から出ていて、日本ではかたく訳せば「早春植物」なのだが、「春のはかない命」とか「春の妖精」などと情緒的に表現する人が多い。


   黄色の絹の輝きで花開く福寿草、乙女のようなニリンソウの白い花、少女の趣きの白い花アズマイチゲ、ゆかしくうつむくカタクリ、典雅な紫のエゾエンゴサク、気高いエンレイソウの白と赤紫、小川に春の黄色でまぶしく咲くエゾノリュウキンカ(ヤチブキ)……多くは、昼に花を広げて夜に花を閉じる。


   生命の喜びに満ちる春の森…妖精たちの歌を聴きに行ってみませんか?


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