2011年04月22日号

高齢者の運転免許更新②


普通運転免許更新に必要な視力の条件は、両眼視力0・7以上で、左右それぞれの視力が0・3以上です。では、実際に車を運転している時はどうでしょう。前方をみると、人、自転車、他の車など運転の妨げとなる障害物が次々現れます。またそれらの見え方も天候や時間により刻々と変化します。これらを的確に判断した上で運転しなければなりません。このことから、視力検査でパスした視力は、運転時に最低限必要な「ものがある程度みえる」という条件を満たしているに過ぎないことが分かります。そこで安全運転の条件として、従来の視力に加え、更に現実に即した目の機能を表す「新たな検査基準」が必要と恩われます。


   高齢者の事故増加に歯止めをかけるため、平成21年6月1日より改正道路交通法が施行されました。70歳以上の高齢者には安全運転に向けた講習会への参加が義務づけられ、更に75歳以上になると講習予備検査があります。この講習会を高齢者に注意を促す絶好の機会と捉え、通常の視力検査以外の検査も試されているようです。


   72歳のC子さん「運転免許の更新に行って視力検査は合格したけど、明るい所から急に暗い所に入り、視力回復までの時間を測ったら、時聞がかかりショックを受けた」と言っていました。この検査は、暗所での順応検査(明所から暗所に移動したときに目が暗闇に慣れるまでの時間)と推測されます。映画館で明るい通路から暗い館内に入ると、通路やシートに人が座っているか見えるようになるまで、時間がかかるのと同じ原理です。


   車の運転にも重大な関連があります。夜間に対向車の強いヘッドランプで目を照射されると一瞬前方が見えなくなりますが、元の視力に回復するまでに時間がかかると非常に危険な状態に陥ります。そこで、このような擬似検査をしてもらい、夜間の運転には、通常の視力以外に暗所視力が重要なことをアピールしたものと思われます。さて、次回も視力と運転の話です。


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