2011年05月13日号

高齢者の運転免許更新③


暗所視力以外に運転に影響を与える視力には「動体視力」や「黄昏視力があります。動体視力は「動いているものを素早く見分ける能力」です。これが運転にも重要な役割を担います。例えば、移動する車から道路標識を素早く読み取る能力、車の前方に人、自転車、対向車などが無いかを素早く峻別するのに大切な役割を果たします。一方、黄昏視力は、白黒の濃淡を識別する能力で、雨、霧、雪が降っている状況下で、前方に障害物があるか否かを認識する能力です。また天気が良くても、夕方には物体の輪郭がわかりにくくなる時間帯がありますが、このような状況で人や物体を認識するにも黄昏視力が関係します。


   安全運転に関わる目の能力は、これら視力だけではありません。ものが見える範囲、すなわち視野も大きく関係しています。この視野を妨げるいくつかの病気があります。


   緑内障は視野が狭くなる病気の代表格ですが、初期の段階では中心より少しずれた位置に暗点が出来るため、道路の中央ラインが見にくくなります。また運転すると疲れやすいなど眼精疲労も現れてきます。更に視野障害が進行すると、道の横から人や自転車が急に出てきても咄嗟に判断出来なくなり、事故を起こす危険性が高まります。


   脳梗塞では極端な視野障害が現れます。車を運転すると右側に偏るとの訴えで視野検査をしてみると、両眼の右半分の視野が欠けており、脳梗塞と診断された患者さんがいました。こうなると運転は非常に危険です。


   水晶体が混濁する白内障は、中央が透明であれば視力に大きな低下は見られません。しかし、中央が透明でも周辺に混濁が強いと視野が狭くなります。白内障による視野狭窄は進行が遅いため、気付く人は多くはありませんが、交通事故を誘発する可能性があります。


   今までお話ししてきたように、目の機能を正常に維持することは、車を安全に運転するための要です。この機会に是非目の健康状態をチェックしてください。


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