2011年05月20日号

君の名は…?


我輩は…猫という生き物らしい。家はない。ノラ猫渡世だ。人間には下手に逆らうと面倒だから大人しくしている。なに、ニャオ~と一声哀れっぽく鳴いておけば(“猫なで声”という高等テクニックだそうだ)、結構おマンマと寝床にありつける…。うまくやればチョロいもの。今さら窮屈な飼い猫に堕落するつもりない。


   名前はない。…が、1丁目の外山さん家の小母さんは我輩を「ゴン太」と呼ぶ。ふてぶてしいのだそうだ。その家には若い雄の家猫がいるが、威嚇するだけで耳を後ろにたたんで尾っぽを巻く。小母さんの隙を見てはそいつのキャットフードを横取りするのが楽しみだ。


   3丁目にある歯医者の高橋さん家は洋風の豪華な家だ。奥さんは大変な猫好きで、我が物顔でソファに横になっていても何事も言われない。ただ、困ったことにここでは「オスカル」とか何とか耳慣れない名前で呼ばれる。なぜだか気恥ずかしい…。


   先日、「オスカルちゃん」と高橋奥さんが我輩にやさしく呼びかけたところへ、通りかかった外山小母さんが「こら、ゴン太」と大声で怒鳴った。高橋奥さんがムッとした顔をした。「あの野良が困ったモンでね~」と外山小母さんが話し始めた…=実は、我輩にはまだ方々でいくつか別の名がある…=。


GReeeeN CD

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