2011年06月17日号

てんとう虫のサンバ


日曜日、久しぶりの晴天で窓からの眺望もなかなか。右から手稲山、三角山、円山、藻岩山と連なる山々も日々緑色が濃くなっている。高所恐怖症なので、29階のベランダに出るのに躊躇。出て景色を眺めていると、足元にテントウムシを見つけた。深さ1cm幅20cmほどの雨水用側溝をチマチマ歩いている。


   途中にコードが横たわり、それを伝って側溝から出ると予想したが、障害物と判断したのか、サンバもどきのステップで迂回、20分ほどの移動で動かなくなった。約20分で直線距離3mほどの距離を移動…ジグザク歩行なので4m近くの移動になる。3mmほどの体長なので1時間に自分の体長の4000倍を歩行したことになる。ヒトの身長を2mとして換算すると時速8kmになり、ジョギングほどの速度である。


   興味を覚えてグーグルで検索…昆虫の歩行には波状歩行と三肢歩行の2種類があり、前者は片方の後、中、前肢を順に前に送り、次に逆を後ろから前肢へ順に送る歩行方法、後者は片方の後・前肢と逆の中肢を組にして常に3肢で身体を支えながら移動する方法。前者はゆっくりとした歩行、後者は素早い歩行に適し、アリやゴキブリなどは典型的な3肢歩行とのこと。アリは1分で2mほども移動するそうなので体長を1cmとして同じように人間に換算すると時速24kmにもなり、マラソンランナーよりもかなり速い。


   テントウムシの歩行がどちらのタイプなのか確認することはできなかった。昆虫と人間の寿命は異なるので同一の時間軸で測るのは不適切と思われるが、あの小さな昆虫たちは、私たちが想像もしないような世界を生きていると思った。マンションの近くに植物園や知事公館などがあり、ベランダには様々な昆虫がやってくる。夏にはセミやクワガタなどの甲虫の死骸がたくさん…ベランダを訪れる昆虫採取を行おうかと思ったが、気づくと例のテントウムシは姿を消していた!


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