2011年07月01日号

紙飛行機の思い出


青い空に、白い雲が立ち上がって…エゾハルゼミの蝉しぐれが降りしきる森の木々は、濃い緑の葉を積み重ね積み重ね、もりもりと盛り上がっていくようだ。…夏の風情が日増しに濃くなって行く…。野幌森林公園の鬱蒼(うっそう)とした緑のふちに佇(たたず)んで、この緑を背景に白い紙飛行機が飛んだらどんなにか似合うだろう…と、なぜかふと思った。


   まだ春の匂いのする柔らかい風が吹いている。そんな日は紙飛行機が風に乗ってよく飛んだ。古いノートだので折るさまざまな形の紙飛行機。重心の置き方で飛び方が決まるから、夢中になっていろいろ試す。小学も高学年になると、ツバメだの高度な紙折り飛行機を作ったり、東京号などという名が付いた、竹籤(ひご)で組み立てるゴム動力の模型飛行機を飛ばしたりした。


   女の子たちに混じって、野でシロツメクサの首飾りを編むのもいつもの遊び。草わらにぺったり座り込んで夢中になっている。小学生になれば、近くの篠竹(しのだけ)の藪で細い竹を取り、枝葉を払って、テグスがない時は黒い縫い糸を付け、小魚を釣りに行く。あたたかく晴れ上がった日には、竹を弓のように曲げて網を張った形の掬(すく)い網を持って小川に入った。バシャバシャと魚を追い込んで網をすくい上げる時の興奮…。大小の雑魚、どじょう、透き通った小さなエビ、水カマキリ、トンボの幼虫のヤゴ、時に腹部に不気味な赤いマダラ模様のあるアカハラ(イモリ)……水面をリズミカルに渡り歩くアメンボやくるくる回るミズスマシ…。


   その時々のそんな遊びに夢中になって、ただただ真っ白な時間が過ぎて行った。それでよかった…。


エコポイント対象 冷蔵庫

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