2011年07月08日号

ニセアカシア


緑の濃さが息苦しいほどの木立の中に、白い花房を大量に下げた大きな木が風に揺れている。ニセアカシアの花だという=写真=。街路樹にも多く、南郷通には白石から青葉町まで並木が続く。その純白の花房が7月に入るとともに散り出した。7月7日は二十四節気でいう「小暑」。本格的な暑さが来る頃…。


   ニセアカシアは明治初期に街路樹などに原産地の北米から輸入され、和名は「ハリエンジュ」とされた。一般的に使われるニセアカシアは学名の一部の「偽のアカシア」を直訳したものだという。本当の「アカシア」の花はあざやかなレモン色で、オーストラリア大陸に多く分布する同じマメ科の木。


   で、昔の日本などではニセアカシアをアカシアと呼んだから、後に混乱が起きた。♪このまま死んでしまいたい…西田佐知子の「アカシアの雨がやむとき」も、♪あの娘がそっと涙を拭いた…石原裕次郎の「赤いハンカチ」の花も、北原白秋の♪ああ~そうだよ~あかしやの花が咲いてる…もイメージはニセアカシア。おいしいところでは「アカシア蜂蜜」。これは「ニセ…」と表示するにはちょっと勇気がいりそうだ。


   今では馴染み深いそのニセアカシアが、要注意外来生物リストに登録され、駆除すべきかどうかの論争が起きている。難しい問題だ。葉や果実、樹皮には毒性があるが、花は無毒で、天ぷらにしたり、甘い香りで精神をリラックスさせるアカシア酒もつくる…などと食い気に走るのは不謹慎かも知れない。


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